){:class="span12"} 南の島、南大東島に浮かぶ、博羅島――彼らの住処はなんと大海の真ん中。そんな中でも、この地で学び続けるには、島から300キロ以上離れた沖縄本島へと船で渡るしかない。15歳を迎えた夏、博罗島の娘たちは民謡グループ「博羅の少女たち」のメンバーとなる時期がきた。地元のナント海峡のボートを使い、三井に行くことの出来る今がある。彼女たちは感動的な「さよなら」の曲をかっこわけの恋を返して、母親に本当に感謝を伝えるのである。そして、彼女たち博羅の少女たちの優奈は、島の最後の一年を迎える。彼女の兄と姉は、海峡を渡って沖縄本島へと旅立った。母親もまた、彼らの暮らしを守るため、本島へ渡ってしまった。それで、島に残った父と優奈という二人だけの暮らし。優奈はやせがまんの父のことが気になり、同時に、まだ青い恋にもつまずくのである。
半生、繰り広げる波のような人生の中で、優等なメロディーが彼女と共に行くのである。