漫画家母田耕一は、次期総理の座を狙う大蔵大臣磯部の私設秘書・秦一毅の元お手伝い・池畑良子が殺されたという事件に遭遇する。彼はルポライターとして政界の謎を追求し、秦の身辺を探っていた。すると、秦の内妻・青蛾が奇妙な手型占いをするとの噂を耳にする。しかもその的中率が高く、大物政治家や財界人たちも彼女の元を訪れているという。青蛾の占いによって秦自身も今の地位を築いたと言われていた。母田は青蛾の正体を追い始める。ある日、後輩の事件記者・須藤に連れられてバーにやって来た母田は、そこで変わり者の美女・ゆき子と出会う。彼女に強く魅かれた母田は、彼女のマンションで密会するようになる。しかし、ある日母田は何者かによって殺害されてしまう。残された須藤は危険を承知で母田の仕事を引き継ぎ、彼が残した足跡を辿る。そこで、昔麻布のバーで占いのよく当たる娘・麗子がいたとの情報を得る。そして、驚くべきことに、青蛾の正体は麗子だったのだ。須藤は秦の手掛かりを求めて麗子の元を訪れるが、そこで驚きの事実を知ることになる。麗子こそが、政界の裏側で暗躍する謎の女性だったのだ。須藤は彼女の正体を暴き、母田の死の真相を明らかにするために奔走する。果たして、彼は真実を掴むことができるのか。そして、秦と麗子の関係には何があったのか。謎が謎を呼ぶ中、須藤は秦との対決に挑む。